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積年の研究で商品化した梅花皮(カイラギ)

     

梅花皮(カイラギ)とは

「エキゾチックレザー買い付け紀行」のページでも記載させて頂きましたが、ここでは梅花皮に関してもう少し詳しい説明をさせて頂きます。 ※同文も御座います。ご了承下さいませ。

このエイは、アカエイの中でも ≪イバラエイ≫ と呼ばれております。

日本では、梅花皮(カイラギ)と呼びます。 背中の表面全体がトゲのようになっております。乾皮の状態で触れると非常に痛いです。イバラエイ、まさに「茨」から来た名なのかもしれません。

表面をフラットにカットすると無数の粒が見え、 『梅の花のようなに美しい革』、『梅の花の皮』=梅花皮(カイラギ)と昔の人は言ったのだと思われます。

実際には、「梅花皮」は造語で、本来の漢字は「鰄」でカイラギと呼びます。この漢字、「魚」へんに威力の「威」です。この時点で、もの凄いパワーを感じます。

さらに、谷本氏が文献などで調べた結果、カイラギはインドのほうに「カイラ」という地名があり、そこから「来た」、というような文献もありました。さらに深く調べますと、「カイ・ラ・来」で、カイ(ハワイ語)は「海」、ラは、太陽神ラーの意味で「太陽」、・・・海と太陽から来たモノ・・・カイラギ。

自然のパワーを感じる、本当に凄い革だとわかりました。海外では星のように見えることから、スタースティングレイとも言われております。

谷本氏は、この幻の革を探しに世界中を探し回ったこと約2年。ついに水揚げする工場に出会えました。 東南アジア奥地でしか水揚げされないこの貴重なエイの革。現地では、"キング オブ スティングレイ"と呼ばれており、やはり大変貴重で価値ある逸品でした。通常のアカエイが1000匹水揚げされて、その中に1匹いるかいないか、1カ月に1匹獲れるか獲れないかの本当に珍しいエイとなります。 では、もっと詳しく革を見てみましょう。
まずは「乾皮」と呼ばれる状態です。

「循鱗(じゅんりん)」と呼ばれる棘のようなモノが全体に広がり、非常に堅く、触るだけで痛みを感じます。ただ思った以上に「軽い」ことに驚きます。この状態から、昔は刀の鞘や柄に巻いたり、鎧に使ったりしていた訳です。
このように、「軽く」て「丈夫」な素材が殆ど無かった時代では、大変貴重な素材だったと推測できます。

鞣した後の状態です。

表面をフラットに削ったことで、本当に美しい模様が現れます。まさに自然のアート。全く同じ模様が無いので、まさに一点モノですね。



     

梅花皮の良い革、悪い革

BAHARIは、いかに良い状態で梅花皮の革を作るか、いろいろと研究し続けております。まずは、失敗例をご覧下さい。

これは革を仕入れた後、分厚い状態だったので薄く漉こうと思い、再度鞣して、その後、革漉きにかけた後の状態(左が表面、右が裏面)です。
プロの革漉き職人さんでさえ、どうしようもない状態でした。思い切ってやってみましたが、このような結果となりました。
状態の悪い革、それは「古い革」が1つの要因になります。
古い革の状態で製品を作ったとしても、本当に良いモノは出来ません。牛革も鮮度が悪いとヒビ割れなど起こります。安い革には訳があります。
鮮度は非常に重要です。BAHARIは梅花皮の「鮮度」をしっかりと見極め、製品化しておりますので自信を持って販売させて頂いております。

次は鞣しの技術です。

通常のガルーシャも梅花皮も、その他の革もほぼ同じことをしますが、最初に「塩漬け」にして腐らないようにします。この「塩漬け」の工程からBAHARIは研究しております。
今までの岩塩で良いのか?、分量は?、時間は?、さらには洗い、乾燥、季候、染め・・・、様々な観点から良いガルーシャや梅花皮ができないか、日々研究しております。

最近ではガルーシャの革も梅花皮の革も、非常に柔らかい状態で入手できるようになりました。粒自体はもちろん非常に堅いのですが、強度を維持したまま薄くて軽く、ソフトな仕上がりになっておりますので以前よりも製作し易くなりました。
ちょっとした革命かもしれません。BAHARIとしては、もっとエイ革で製作できる職人さんが増えればと思っております。

「鮮度」、「鞣し」、この2点は梅花皮にとって最も重要なポイントです。
その後に、スペックやデザイン、そして加工技術です。せっかくの梅花皮の革で製品を作っても、「普通」のデザインですと梅花皮が泣いてしまいますし、職人さんの「技術」や「想い」が無いと、それも悲しい製品となります。
刀の世界もそうですが、最高の刀には、最高のヒト(職人)、モノ(材料)、お金、情報が集結して1つの最高傑作が完成します。職人さん、デザイン、部材まで、全てに拘ってこそ、最高級の「献上品」となるのです。

BAHARIは最高傑作ができるよう、全てに拘って製品化をしております。最後は日本の桐箱に入れてお送りさせて頂きます。
そして、さらにもっと良いモノが出来るよう日々精進して参ります。

     

     

歴史的観点から読み解く

まず、直営店でも展示しております梅花皮の本物の脇差拵(江戸時代)をご覧ください。

鞘の黒い部分は漆になります。土台は木製。綺麗に貼り合わせた梅花皮に漆を塗りながら見事なまでに研出、わずか1mm以下まで薄くなっております。

これを1本作るのに、鞘師が3ヶ月〜半年かけて作ったと言われております。想像以上に手間のかかる仕事だったのです。

過去、日本では刀の柄や鞘に通常のアカエイの革が使われておりましたが、この梅花皮は当時から珍しい革だったので、刀の≪献上品用≫として使われていたと言われております。
現在、京都国立博物館にあるこの梅花皮を使った刀(南北朝時代・14世紀)が、重要文化財に指定されております。

※許可を得てリンクをさせて頂きました。牡丹造梅花皮鮫鞘腰刀拵を御覧ください。

まさに国宝級の革、と言っても過言ではありません。

特に江戸時代に入ると、この梅花皮の鞘が流行したようです。ただ、他の文献で記載がありましたが、「当時は中間以下のモノが腰刀に梅花皮鮫を用いることが禁じられており・・・」とまで記載があり、普通の人では持ってはいけない素材だったのです。さすが階級社会。それくらい梅花皮が入手困難で、製作にも手間のかかるモノ凄い革だったということです。



     

古文書から読み解く

BAHARIはガルーシャや梅花皮を歴史的観点からも研究を続けております。
その中で、最も影響受けた古文書があります。
その名も、
天明5年(1785年)「鮫皮精義」
某所で入手しました画像を公開させて頂きます。

この本、出所は森文庫です。そう、元は森鴎外が所有する本でした。これだけでも凄い!
この本を解読するのはまだまだ時間がかかりますが、エイ革の加工方法から刀への使い方、産地、種類の説明まで詳しく記載された素晴らしい資料です。
ちなみにスターマークの部分を、刀の世界では「親粒」と呼びます。

その中に梅花皮の記載も御座います。

※実際にご覧頂きたい方は、元浅草の直営店でこの本のコピーをご覧頂けます。

鞘に用いた鮫皮(エイ革)は多種類であり、作者である稲葉通龍は「鞘 沙‐皮類」と題して、花カイラゲ、豆カイラゲ、背カイラゲ、パッパ、チリメン、尼崎縮緬、アキザメ、海子、菊トヂ、蝶ザメ、白ペシ、柳ザメなど二十余種をあげて説明を加えております。
※カイラゲは、カイラギのことを言います。

古来、これだけの種類があったのです。それを刀に使っていたのです。刀は武士の心です。武士は刀身だけでなく、拵(外装)も重視おりました。エイ革ももちろんそうです。親粒(スターマーク)も価格を判別する重要な要素であったと言えます。それが梅花皮であれば、すこぶる高価なモノであったのです。

この事実を知っている現代人は非常に少ないです。そもそも刀にエイ革が使われていた、という事実を知っている方は、1000人に1人くらいかもしれません。これは日本人として知って頂きたい事実です。

BAHARIのブランドコンセプトは「海の解放感」。解放感溢れる毎日を、ガルーシャアイテムで感じて欲しい、これがコンセプトです。

しかし実際にはガルーシャアイテムを通じて、皆様に「武士の心、日本人の心」を持ってもらいたい、武士道を思い出してもらいたい、そんな想いが一番強いかもしれません。裏コンセプトです。この梅花皮は、BAHARIにとって特に思い入れの強い素材なのです。


このように、BAHARIでも見たことの無いエイ、鮫もまだまだ存在します。先人達の素晴らしい研究を受け継ぎ、さらに研究し、より良い製品を作り続けていきたいと思います。



     

梅花皮での製造方法

ガルーシャだけでなく、クロコダイル、パイソン、オーストリッチ、リザード、牛革等、多種多様な革を見てきましたが、梅花皮ほど製作が困難な革は見たことがありません。単刀直入に言いますと、「石」を縫うイメージです。本来は人間の歯と同じ成分なのですが、石を縫う、と言っても過言ではありません。そのくらいの素材です。

BAHARIは、梅花皮の製品は、「タイの熟練された職人さん」か、「日本の熟練された手縫い職人さん」にお任せをしております。

それぞれ、製法が異なります。
ミシン縫いと手縫いでは、工程自体が違います。このあたり少しご説明できればと思います。


1、タイでの縫製

BAHARIのほとんどの商品はタイで製作しております。取引工場が何社もあり、それぞれの強みを活かした作品が製造されます。BAHARI創設者が自ら足を運び、その会社の環境や風土だけでなく、オーナーや職人さんの眼を見て決めます。そう、革が良いだけでは良い製品は出来ないのです。

さて、梅花皮の作品を作っているのは1社だけです。
ここはBAHARIと、もう一つ弊社のサイトでスタイル・ショップというハンドメイドのウォレットを販売しておりますが、その工房です。
「手縫い」と「ミシン」、両方使えるのが凄いです。まさに二刀流。通常、ミシンはミシンだけ、縫いは手縫いだけの工房と、強みを活かした工房が多いですが、両方できるのは意外と少ないです。
ハンドメイドのノウハウを活かし、ミシンで縫う。効率で考えますと、究極のハンドメイドかも知れません。

手縫いもできますが、ここは手縫いのノウハウを活かしたミシン縫いです。通常のガルーシャも同じように縫いますが、BAHAIRは「パイピング」という技法で周りを縫います。

この周りの処理は、いろいろあります。
パイピング、縫い目に沿って削ってミシン、貼り合わせのみ(縫わない)、手縫い、そしてコバ処理(断面)もいろいろとあります。その中で、BAHARIでは、パイピングの美しさ、そしてタイの職人さんが作るこの細いパイピングに惚れ込み、梅花皮だけでなく、ガルーシャの殆どを、このパイピングの手法で縫っております。

梅花皮の上部を削り、削った部分に沿ってパイピングで縫うので、熟練された職人さんでないと非常に難しい技法です。さらにこの細さです。日本でも出来る人はそう簡単には見つからないと思います。それくらい技術の高い国です(工房によってかなり異なりますが)。

そして、ガルーシャ製品の殆どがそうですが、YKKの高級ファスナーであるエクセラを採用しております。

話はそれますが、以前、アメリカのラスベガスで展示会を開いたことがあります。ここでBAHARIのガルーシャアイテムは注目されましたが、あるアメリカ人から、「ファスナーはYKKより○○○○ファスナーがいい」と、言われました。
これはヨーロッパ系やラグジュアリーブランド等で使われるファスナーです。確かにオシャレです。BAHARIでも実際使った事はあります。
ただ、このように言われた瞬間、「絶対YKKを使おう!」と決めました。
反骨心ではないのですが、欧米、欧州ブランドと同じベクトルに向く気がして全く興味が無くなってしまったのです。
YKKは世界的なブランドです。ただ正直、数十年前まではカジュアルなイメージがあったのは事実です。ヨーロッパ系のファスナーが王道でした。
ただ、モノ作りの観点で見ますと本当に凄いブランドです。YKKの展示会には必ず足を運びますが、特に部長クラスになると知識がモノ凄いです。話していてとても楽しく、BAHARIのモノ作り精神ととても合致する気がして、絶対ここは「YKK」、と今でも確信しております。そしてもっと広めていきたいと思います。

そんなYKKの中で、エクセラは高級ファスナーです。レインボーや、3色MIXなど使っております。また拘りはテープです。テープと言いますのは、ファスナーのコットン部分です。これ、実は500色以上のカラーがあります。

BAHARIの梅花皮のお財布は、まず梅花皮の革のカラーを確認し、そしてこの500色以上のカラー見本から似合うカラーを選んでYKKにオーダーで注文します。このくらい拘っているのがBAHARIの梅花皮シリーズです。
そして、タイの工場に送り、最終的に製作します。



2、日本での縫製

日本での制作は、ほぼオーダーメイドにて製作しております。
お客様のご要望に合わせた梅花皮のお財布等を製作させて頂いております。

熟練された手縫い職人さんが製作します。
まず、CAD(建設会社などが設計用に使うソフト)を用いて図面を出します。

縫い幅は、「3ミリ」と決めております。3ミリピッチです。
この3ミリに合わせて図面をおこします。ですので、寸法は3ミリの倍数が基本です。

手縫い職人さんは、ガルーシャや梅花皮に専用のドリルで穴をあけます。
通常、牛革などは「ヒシメ」といって、穴をあける工具をたたいてあけますが、ガルーシャや梅花皮はヒシメを使うと粒が割れたりしますので、特殊なドリルで1個1個丁寧に穴をあけていきます。

作る際は、表が梅花皮で裏は牛革を貼り合わせますが、この梅花皮と牛革は一緒にあけません。別工程であけます。一緒にあけますと、分厚いので穴が直線にあかなかったり、曲がったりするからです。最後に梅花皮と牛革のあけた穴がピッタリ合わないと失敗となりますので、大変精度の高い作業が要求されます。

日本の手縫い職人さんは、

1、CADで細かい設計をする。
2、特殊なドリルで、3ミリピッチで正確に穴を空ける。
3、貼り合わせた革を丁寧に縫う。

1も使う職人さんはなかなかいないですが、2の正確に穴を空ける作業は、初めてやると気が遠くなる作業です。しかも梅花皮は、失敗は絶対に許されません。とても神経の使う作業なのです。3は、2の作業を正確に行うことで初めて縫えます。

こちらは二つ折りのショートウォレットです。

断面は綺麗に磨きます。梅花皮が硬く、裁断しただけでは痛いので、綺麗に磨く作業を行います。

また、コバ処理(断面処理)ですが、一般に「バスコ」とう仕上げ材の染料を塗ったりしますが、BAHARIでは透明な塗料を塗っております。梅花皮の断面が美しいからです。
コバ処理もいろいろな方法がありますが、梅花皮の断面が綺麗に見えるので、色は塗らないようにしております。

下記は表が梅花皮、中のカード入れも梅花皮ですので、1cmほどの厚みになった部分を縫っております。

1cmもある厚みを縫います。しかも上下、梅花皮です。
断面は梅花皮の粒が見えて、まさに自然のアートです。

タイの職人さん、日本の職人さん、共に作り方は違いますが、梅花皮を自在に操る超一流の職人さんです。

どちらも最高の技術です。

既製品ならタイの職人さんですし、オーダーメイドなら日本の職人さんです。
梅花皮という素晴らしい革に見合った、最高の傑作品になるよう一団となって日々精進しております。




BAHARIには、製造理念があります。

それは、≪一心同体≫ です。

素材に感謝し、素材を活かし、素材を未来へつなげる。BAHARIに関わる職人さんから販売員まで、≪一心同体≫で、
同じ理念を共有し、この素材の美しさ、素晴らしさ、大切さを伝えてまいります。



BAHARIの梅花皮の製品は、この海からの賜物を、

関わる全てのスタッフ全員、≪一心同体≫で製作した最高傑作品です。

作品を持った瞬間、

その全ての想いを一瞬で感じ取ることができます。

歴史、技術、そしてこの革の存在感に誰もが圧倒されることでしょう。



※カイラギの説明に関しては、谷本氏が長年にわたり研究してきた結果ですが、信憑性に欠ける表現もあるかもしれません。その為、直営店では様々な資料や本が御座いますので、ご興味ある方は是非ご来店下さいませ。共に深い歴史を楽しめればと思っております。



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