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ガルーシャの魅力

ガルーシャ製品の最大の魅力
- 汚れにくい(象牙質・エナメル質のため汚れを弾く)
- 固くて丈夫(昔から武具に使われていたほどで、型崩れも少ない)
- 傷がつかない(長く美しく使える)
- 作れない(縫える職人が少ないので希少性が高い)
- 真似できない(合成皮革では作れない本物だけの素材感)
- 縁起が良い(ラッキーフィッシュと呼ばれ、開運・金運UPとも言われる)
以下、詳しくご説明します。
ガルーシャとは
「ガルーシャ」とは、毒針を持つ種類の「アカエイ」というエイを加工した革のことです。「スティングレイ」とも呼ばれます。 「スティングレイ」は、英名で「アカエイ」のことです。「ガルーシャ」は、『フランス人の革職人の名前』が由来と言われております。

18世紀頃のフランスで刀や短剣などの装具や、家具、ファッションなどに「エイ革」が多く使われるようになり、当時、「エイ革の鞘(サヤ)作り」で第一線で活躍していた革職人『ジャン・クロード・ガルーシャ』の作り出すエイ革製品の技術が、当時の国王ルイ15世の目にとまり、その後、国王と側近の為に技術を振るったことがキッカケに、『この偉大なエイ革職人の名前を指す名称にしよう』ということで、エイ革を総称して『ガルーシャ』と呼ぶようになったと言われております。
それ以来、フランスを含めヨーロッパ全土で、ガルーシャ(エイ革)が流行し、現代でも広く使われています。

日本でも1000年以上前からエイ革が刀の柄や鞘の部分、鎧、兜などの武具の装飾に使われていて、現在もしっかりとした形で美術館や博物館に展示されております。
エイ革は非常に硬く水に強いため、メンテナンスは特に必要なく、汚れたら固く絞った布で優しく吹き上げる位で十分です。『牛は30年、エイは100年』と言われるくらい、強度と耐久性があると言われております。
ガルーシャの特徴
ガルーシャは昔から、『海の宝石』と呼ばれて高級皮革素材として珍重されています。 非常に硬くて光沢感があり、まるでガラスビーズを一面に敷き詰めたような細かい突起が特徴的な革です。
主な主成分は、人間の歯と同じ『リン酸カルシウム』なので、磨けば磨くほど光沢感が増す性質を持っています。 また、エイの『背中の中心部分』には、鋭く突起した箇所があり、ここを『第三の目』や『スターマーク』と呼んでおります(刀の世界では親粒と呼ぶ)。このスターマークは、エイ革一匹に一箇所しかなく、製品に加工する際はこの部分を目立たせるデザインが人気です。

以前は工業用ミシンを使用してでも、革自体が硬いため、縫うと糸が切れたり針が折れたりして、製作が非常に難しいとされておりました。近年では鞣し(なめし)の技術も向上し、ソフトなエイ革に加工が出来るようになりましたが、今でも日本の革職人さんにはあまり好かれない傾向にあります。
加工方法は、大きく分けて2種類あります。
ポリッシュ加工
表面を削り独特の輝きを演出します。

NOポリッシュ加工(キャビアとも呼ばれる)
表面はエイ皮本来の質感で背中の中心のみ削ります。
BAHARIのNOポリッシュ(キャビア)にはさらに3つの加工があります。
※下記以外に、スタンダード加工(一般的なカラー)もスタートしました。
1:パール加工

2:スパークリング加工

3:エアブラシ加工

ガルーシャの「皮」と「加工」について詳しく説明したページをご用意したしました。
ガルーシャの生産地
日本の革職人さんでは難しい加工でしたが、昔からエイ革を利用してきた東南アジアでは、先進的な加工技術を持つ腕の良い『エイ革加工の職人』が多く存在しました。 日本近海にもアカエイは生息しているのですが、皮革としてエイ革に加工できる品種のアカエイが生息していませんので、殆どが東南アジア系より輸入されています。

ガルーシャの力
アジアの国々ではエイ革の事を「天眼」「神の目」と崇められ、「泳ぐ宝石・海の宝石」、幸福の魚「ラッキーフィッシュ」とも呼ばれ、とても縁起が良い革素材と重宝されています。革素材の中でも異質ですが、昔の殿様や武士も好んで使うほどの力があり、刀に使われている理由としては、「滑らない」ことはもちろんですが、「魔除け・心の浄化」という力を持った素材だと言われております。刀の柄には必ず背中の中心の「スターマーク」を使い、この部分を古来より「親粒」と呼んでおります。そして幕末から昭和初期あたりには「メガネケース」などにも用いられ、ハイカラなオシャレ道具として人気がありました。
エイ革製品は、加工技術が必要ですのでそれほど多く流通してないのが現状です。しかし、これほど美しく、縁起が良いとされる素材ですので、お財布として使うと『開運・金運UP』するとも言われております。
