『買い付け紀行』 - 珍しい革、珍しい財布を求めて

BAHARIブランドを立ち上げた(有)スタイルコム代表の谷本は、20代の頃から珍しい革を求めて海外に出ておりました。
日本でも革の販売業者は多数ありますが、エキゾチック系と呼ばれる爬虫類系の革など、ちょっと珍しい革になると、数量や色(例えばクロコダイル革のピンク等)が無いのが現状です。
その理由は簡単で、日本の産業の空洞化によりメーカーや製造業者が中国にシフトし日本国内の製造業者が著しく減ったこと、また、製品の1アイテムあたりのロット数も少なくなったことで、革業者もリスクを背負って珍しい革を仕入れなくなったという現状がそこにありました。
海外から面白い革を仕入れても、面白い革を作っても、『買う人がいない』状況だったのです。

谷本は自ら世界各国を飛び回り、面白い革、珍しい革を求め、何度も旅に出ました。
そこには、カラーバリエーション豊富は革、そんなモノまで付いているのか!という革、そして、日本の革業者も知らないほどの珍しい革まで、様々な革と出会ってしまったのです。
特に、日本の重要文化財となっている刀の鞘にも使われている超希少な革に出会った時は、身震いが止まりませんでした。
その時の興奮と感動は、今でも忘れません。

『新しい発見や喜びをお客様に伝えたい!』

これが理念となっていました。
『海』好きということもありますが、革の奥深さを身をもって体験し、それを形にしたのが 『BAHARI』 です。
本物の革の素晴らしさを皆様に伝えたいと思っております。
わずかながらですが、買い付けの際のお写真を紹介させて頂きます。

タイの工場にて タイの工場にて。

まずは、革の定番といえば『牛革』です。
大手スポーツメーカーの靴の革や、高級ブランドバッグの革を製造している工場です。
この場所は、東京ドーム数十個分の敷地内に多くのなめし工場があり、その規模は圧巻。
品質も良く、東南アジアでは最先端のなめし工場が密集しております。

クロコダイルの革

次に日本ではなかなか見られないカラーバリエーション豊富なクロコダイルの革です。
上の段のホワイト、ピンク、ブルーは本当に綺麗です。こんなカラーで財布、バッグ等を作りたいですね。

人間の体よりも大きいクロコダイル

これはインドネシアの奥地にて。
人間の体よりも大きいクロコダイルの革です。滅多に見られない逸品。大きすぎてビックリします。
いったいどのくらいのエサを食べてきたのかと考えると、高額でも安いと感じます。
この革はシンガポールに行って業者間で取引されるようです。

次はこちら。

オーストリッチ(ダチョウ)の足の革

これはオーストリッチ(ダチョウ)の足の革です。オーストレッグと言います。珍しいのは『爪』が付いているところです。爪付は日本ではあまり見られません。エキゾチックレザーの醍醐味ですね。

ガルーシャ

これは、ガルーシャ(エイの革、スティングレイとも呼ばれます)です。
インドネシアの奥地にて。
個人的に一番好きな革です。
海の宝石と呼ばれるガルーシャ。
昔は武士の刀の柄に使われておりました。当時からオシャレな革だったのかも知れません。
頑丈で触り心地も良く、なんといっても光沢感が最高にかっこいい革です。
日本では知らない人も多いようですが、ヨーロッパなどではよく知られています。日本ではワサビおろしなどに使用したり、剣道の防具(胴)にも使われているようです。

ガルーシャ

塩漬けにした後、このように干して乾燥させ、その後、なめしの工程に入り色を染めます。
圧倒的な数があったインドネシアの奥地。私にとって大変重要なポイントとなりました。

最後に、『身震いした革』です。

ガルーシャ ガルーシャ

これは、幻と言って良いほどのエイの革です。
先ほどのエイの革は、 ≪アカエイ≫ と呼ばれる種類で、このエイは、アカエイの中でも ≪イバラエイ≫ と呼ばれております。
日本では、梅花皮(カイラギ)と呼びます。
調べると、南北朝時代(14世紀)から刀の柄、鞘に使われておりました。
表面がトゲのようになっております。通常のアカエイは背中あたりに突起がありますが、この革は全てに突起があります。
表面をフラットにカットすると星のように見えるために、『梅の花のようなに美しい革』、『梅の花の皮』=梅花皮(カイラギ)と昔の人は言ったのだと思われます。
海外では星のように見えることから、スタースティングレイとも言われております。
谷本は、この幻の革を探しに世界中を探し回ったこと約2年。
ついに水揚げする工場に出会えました。
東南アジア奥地でしか水揚げされないこの貴重なエイの革。
現地では"、"キング オブ スティングレイ"と呼ばれており、大変貴重で価値ある逸品でした。
通常のエイが1000匹水揚げされて、その中に1匹いるかいないか、1カ月に1匹獲れるか獲れないかの本当に珍しいエイとなります。
過去、日本では刀の柄や鞘に通常のアカエイの革が使われておりましたが、この梅花皮は当時から珍しい革だったので、刀の≪献上品用≫として使われていたと言われております。
現在、京都国立博物館にあるこの梅花皮を使った刀(南北朝時代・14世紀)が、重要文化財に指定されております。※許可を得てリンクをさせて頂きました。詳しくはコチラ
まさに国宝級の革、と言っても過言ではありません。
その革を少しではありますが、入手することに成功しました。
その革を使ったお財布は本当に美しく、優雅さ、パワー、気品さえ感じます。
世界で一番贅沢な革で作った、本当に珍しい財布です。
クロコダイルよりも、オーストリッチよりも、パイソンよりも価値ある逸品。
持った瞬間、凄まじいオーラに誰もが圧倒されます。
キングの称号を持つ革、 それが、この『梅花皮』の正体です。
この珍しい財布を持った瞬間、誰もがその存在感に圧倒されることでしょう。

ガルーシャ ガルーシャ

その他にもいろいろと面白い革を見つけてきましたが、≪梅花皮≫ に勝るモノはまだ出てきておりません。
今後も出ないと思います。
弊社の独自のルートで、年間数枚は手に入れることができます。
それくらい希少性の高い革です。

当店ブランド:BAHARI は『海』の意味する言葉。
まさにこの革は、『海で最も価値ある最高峰の革』と言っても過言ではありません。